フリーランス(個人事業主)って、会社員などに比べて自由ではありますが、責任もすべて自分で負うことになります。
もしも、取引先とのトラブルにあった場合、会社員であれば会社が対処しますがフリーランス(個人事業主)の場合は、自分で解決するしかありません。
話し合いで解決できればまだよいですが、もしも損害賠償責任を問われたりすれば、支払うにしろ弁護士に依頼するにしろそれなりの費用と時間を要します。
また、一人でお仕事をしている職業の方。
例えばフリーのエンジニアやデザイナーなどは、仮に事故や病気で仕事ができなくなってしまうと、その間の収入は途絶えてしまいますよね。
これが会社員だと休んでも給料はもらえたりします。
こうしてみると、フリーランス(個人事業主)って非常に弱い立場に置かれている事がわかります。
まあそれそ承知でフリーになったんだろうと言われればそれまでですが…
私も個人事業主なので、上記のようなリスクを背負っている一人です。
こんな不安を抱えたまま仕事をするのってどうなんだろう…
そう思っていろいろ調べていたら、フリーランス(個人事業主)向けの保険が存在する事を知りました。
そこで、フリーランス(個人事業主)の方向けの保険について今日は見ていきたいと思います。
目次
フリーランス(個人事業主)が保険に入った方が良い理由
冒頭でもお伝えしましたが、フリーランス(個人事業主)は会社員ではありませんので、何かあっても誰も守ってくれません。
自らの身は自らで守るしかないのです。
そうは言っても、高額な損害賠償を支払う為であったり、仕事ができなくなった時の為に困らないだけのお金を蓄えておくというのは容易ではありません。
こうしたいざという時の備えを、保険で賄うことができるのです。
損害賠償を請求された時の備え
フリーランス(個人事業主)が損害賠償請求をされるケースは少なくありません。
- 情報漏洩してしまった
- 人にけがを負わせてしまった
- ものを壊してしまった
- 食中毒が発生した
- 納期が遅れた
WEB系のお仕事の方なら、情報漏洩や納期遅れのリスクがあります。
また、最近人気のウーバーイーツなら、配達中に自転車で事故を起こしてしまう可能性もありますよね。
飲食店では食中毒が発生する事も想定できます。
もしもこんな事が起きた場合に、全ての責任を自分で負担するとなるとかなり大変になりますが、保険があればその負担を軽減できます。
けがや病気への備え
フリーランス(個人事業主)って、納期さえ守れば時間は割と自由だったりします。
でも、もし怪我や病気で仕事ができなくなってしまったら、復帰するまでの間収入は途絶えます。
その上入院費などが重くのしかかります。
他に従業員がいて仕事が回るならともかく、一人個人事業主の方は常にこのリスクがありますよね。
収入の補償も受けられる
フリーランス(個人事業主)向けの保険の中には、万が一仕事ができなくなった時に、収入を補償してくれるものがあります。
もちろん掛け金はあがりますが、この補償があれば仕事を休んでいる間も収入を確保できますので、生活に困ることは避けられますので非常にありがたいものです。
フリーランス(個人事業主)におすすめの保険
フリーランス(個人事業主)が加入できる保険について調べてみたところ、代表的な商品として下記の2つが見つかりました。
フリーランス協会
フリーランス協会は、たんなる保険サービスではありません。
フリーランスの為になる様々な活動をしています。
その中のひとつが保険サービスです。
賠償責任保険
フリーランス協会が提供する賠償責任保険は、業務中の様々なトラブルに対応している保険です。
なんと、あの損保ジャパンや東京海上日動、三井住友海上にあいおいニッセイ同和損保などが提供している保険なんですね。
ちなみにどんな補償ないようかというのがこちら。
損害賠償金だけでなく、訴訟費用などの負担も可能なようです。
収入・ケガ・介護の保険
こちらは怪我や病気の時の保険です。
入院保険や生命保険はすでに加入している方もいると思いますが、この保険の特徴は仕事ができなくなってしまった場合に、「喪失所得」を保険金として受け取れる仕組みです。
フリーランスがもし病気で仕事ができなかったりすると、仕事が止まるので収入も止まります。
そんな時にこの所得補償がついている保険に加入していると、収入の代わりに保険金が入るので生活費に充てられるというものです。
これはかなり心強いですね。
このほかにも、フリーランス協会では福利厚生や会計税務など様々なサービスが連携されています。
フリーナンス
フリーナンスは、あのGMOが運営するフリーランス向けのサービスです。
どんな内容か見てみると、フリーランス協会同様に様々なサービスが並んでいました。
その中の保険に当たるサービスが以下となります。
あんしん補償
対応できる範囲としては、フリーランス協会の保険とほぼ同じかなと思います。
フリーでお仕事をしている中で出会うトラブルに対応できるので、こういったサービスがあれば安心して仕事ができますね。
あんしん補償プラス
こちらも同じく、怪我や病気で働けない時に所得の補償が得られる保険です。
ちなみにこちらの保険はあいおいニッセイ同和損保保険株式会社のサービスのようです。
フリーランス協会とフリーナンスの違い
フリーランス協会もフリーナンスも、どちらも同じような保険サービスがありましたが、どちらを選べばよいのでしょう。
という事でいろいろ比較してみました。
費用
まず、基本的なサービスを受けるにあたってかかる費用は
- フリーランス協会:10,000円/年
- フリーナンス:0円
となっています。
この時点で利用できるのがそれぞれ損害賠償に対する保険の部分です。
休業時の所得補償を利用する場合はどちらも有料になります。
サービス
フリーランス協会の方は損害賠償に対して最高無制限での補償が可能です。
一方フリーナンスは最高5,000万円までの補償となっています。
ただ、事案によって上限金額が違うので一概にどちらが良いとは言えない気がしますね。
補償範囲
損害賠償補償はどちらもほぼ同じような範囲で対応できそうです。
所得補償のところについても、どちらのサービスも職業や年齢、そして掛け金によって受け取れる保険金が変わるようです。
まとめ
最後の方ちょっとざっくりになってしまいましたが…
ここは、実際に自分の職業などと照らし合わせてみないとわからない部分もありますので、気になった方はそれぞれ問い合わせて直接説明を聞いてみた方が良いでしょう。
いきなり年間1万円支払うのは…というかたは、まずは無料のフリーナンスを使ってみるという考え方でもいいと思います。
ただ、内容的には年間1万円なら決して高くないなと感じました。
また、今回はフリーランスが自分の身を守るという視点でいろいろご紹介してきましたが、ある意味クライアントを守る事にもなります。
例えば私がクライアントとの間でトラブルを起こしてしまい、損害が発生したとします。
当然クライアントはその損害を私に請求しますが、もし私が保険に加入しておらず、賠償できるだけの資産を持っていなければ、クライアントの損害は補填できません。
しかし、私が保険に加入していれば、クライアントは保険会社から損害を補填してもらう事ができますよね。
つまり、クライアント的にも保険に入っているフリーランスの方が安心して仕事を依頼できるのではないか、という意味です。
今回このような記事を書いていて、個人的にもこのフリーランス向けの保険というもの非常に興味が出てきたので、さらに詳しく調べてみたいと思います。
そして、もし加入する事があれば、レビューもしたいと思います。
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